クローズアップ

Smile Hunt

京都府立医科大学
大学院分子病態検査医学 助教授
附属病院 臨床検査部 部長
     感染対策部 部長
医学博士
ふじたなおひさ
藤田 直久 さま
京都府立医科大学附属病院

厳しい医療状況でも最善の医療を提供したい!

現在、京都府立医科大学附属病院では、医療改革や財政などで様々な問題を抱えており、 その克服が緊急の課題となっているそうですが、そういった状況でも屈することなく、 「患者さまに最善の医療を提供するために」臨床検査部部長として、 人の命を預かる医師として、部署の体制から、 スタッフ教育まで情熱を持って挑んでおられる藤田直久先生にスマイルハントです。

患者さまのために
何ができるのかを常に考える

京都府立医科大学臨床検査部では、藤田先生が考案された基本理念が部内に掲げられています。

基本理念
  1. 患者のために何ができるかを常に考え、 「患者のための臨床検査」「臨床現場で必要とされる検査部」 をめざして、日々努力する。
  2. 大学付属病院の検査部として研究・教育に積極的に参加し、 新しい臨床検査を常に探求するとともに、後進を育てる。
  3. 社会活動に参加し、医療に携わる人間として社会に貢献する。

この基本理念の取り組みとして、患者さまのより早い治療にむけて 迅速な検査結果を出すよう体制を整えています。 例えば、検査結果が出るまでに何時間も待ったり、後日、 改めて来院させられたりといった事が多々ありますが、 京都府立医科大学臨床検査部では、現在、検査結果を50分で出せるようスピードアップさせ、 将来的には30分で結果を出すことを目標に、緊急検査の24時間体制、 感染症検査の土日出勤体制も整えています。

しかし、体制やシステムによる時間の短縮だけでなく質の向上も重要です。 機械は正確なデータを出しますが、もっと大切なことは、臨床検査技師の手技にあり、 目で見て判別する技能、経験が結果に対して付加価値をもたらし、 最善の治療を受けることができるのです。

レベル向上には現場を知ることが重要

送られてきた検体だけで判断するのではなく、 患者さまの顔を知ることで見えてくるものがあると藤田先生は語られます。

「例えば病室にいる患者さまがどのような点滴やカテーテル 人工呼吸器等により治療されているかを知ることで、どういった病状にあるかが想像できます。 それにより検体検査においての分析の方法や読みが、病状を予測しながら行われ、 よりよい治療法を導くものになります。また、患者さまに接して現場を知ることで、 検査がいかに重要な役割を果たしているのかを再認識すると、 必然的に検査に対する姿勢も変わり、土日も自主的に出勤したり、接遇も良くなるなど、 人間的な成長も得られました。私は、品質とスタッフの人間的成長は一体だと考えています。 こういった成長を積み重ねながら、昨日よりも今日、 日々成長し続ける臨床検査部でありたいと思っています。」

大学教員として、医師として、部長として、忙しくとも厳しい経営下にありながらも、 熱いハートを持ち続け、患者さまのための医療を目指す藤田先生のは、 まさしくお医者さまの鏡、その鏡には大勢の患者さまの満足が見えるようでした。

関西初の臨床検査相談室は好評

1日3時間の診療時間内で、平均80人もの患者を抱える臨床検査外来では 検査内容について十分な説明ができないのが現状です。 しかし患者自身は、どういった検査を受け、 どういった結果が出たのかを詳しく知りたいと思っています。

その要望に応えるため、平成17年1月に検査相談室を設置しました。 こちらでは、検査技師が1名常駐し、平均説明時間30分をかけ、 一ヶ月に約100名の患者さまの相談に応えています。検査とはどんなものか、 どういった意味があるのか、充分な説明をするようにした結果、 利用者の95%がわかりやすい、対応もよい、役に立つといって下さっているそうです。

臨床検査とは?

各診療科から送られてくる検体(患者の血液や尿、便、臓器組織等)を 分析し結果を医師に提供する、病気の診断および治療方針の決定になくてはならない手段です。

ヨーロッパ院内感染対策研修中の藤田先生(中央)