クローズアップ

Smile Hunt

ICHG研究会 代表
はたえしんぺい
波多江 新平 さま

日本にヨーロッパの感染予防対策を伝えたパイオニアとして 全国各地で感染予防対策の講演・研修会を行われている ICHG研究会代表、波多江新平先生にスマイルハントです。

誰も見たことがなかった、
高水準を維持するヨーロッパの病院

1990年、病院で起こるMRSA感染症が社会的に注目されはじめたとき、 明治製菓で消毒剤イソジンの新製剤開発などを手がけていた波多江先生は、 どのような管理をすればヨーロッパのように高レベルの感染対策が施せるのか?

当時の日本にはヨーロッパの情報は殆どなかったため、 仕事での知り合いに直接問いあわせたところ、 その熱意が伝わったのか「直接見に来ればいいじゃないか!」 と期待以上の返答を受け、欧州各国を視察することに。 これがヨーロッパ情報入手・ネットワーク構築の第一歩でした。

なんという格差…
日本にも国際水準の感染予防対策を広めたい!

ヨーロッパでの視察は波多江先生を愕然とさせました。 当時、日本では身体に悪影響をおよぼす程の過度な消毒がおこなわれるなど 無駄の多い対策でしたが、ヨーロッパでは感染が広がる原因や可能性を 的確にとらえているシンプルな費用対効果の高い対策が実施されていました。

中でも具体例を示したマニュアルが日本には存在しないことで、 水準格差をさらに広げていると気づき、 日本の医療に似合ったマニュアルを作成し 国際水準の感染対策予防レベルにしなくてはという使命感を持たれました。

日本を変えなくては…
厚生省の門を叩く

帰国後、波多江先生の思惑に深く同調した上司は 「厚生省に情報提供すべき」と指示。同省でもスピーディーに受け入れられ異例の説明会を実施。 この発表を機にネットワークが広がり、後に同課監修の書籍制作に携わるほか、 講演や学会、原稿執筆依頼を多く受けるようになりました。

結果の積み重ねが信頼となり
日本の医療内容が改善されていく

2005年”手術室の手洗いは滅菌水ではなく流水でよい”と法令改正されましたが、 これは波多江先生が何年も前からICHG研究会で提唱してきたことです。 これまでの常識をうち破るということは年数も掛かり、 メーカーからの圧力を受けることもあったりと一筋縄ではいかないけれど、 国のできないことをこちらから発信していくことは重要なことだと考えられています。

そのためには結果を出し信頼を構築しなければなりません。 ”感染から人を守るために”ICHG研究会で掲げるポリシーを基に、 日本の医療環境に於いて効果的な感染予防対策を研究し、 国際水準に近づけるよう尽力し続けていきたいとおっしゃっていました。

波多江先生のご努力は、病気がなくならない限り継続し続けていかなくてはならない世界であり、 過酷を極めることと思います。 私どももICHG研究会員として微力ながらもお役に立てれば幸いです。

顧問先等(平成18年度)

  • 京都府立医科大学医学部客員講師
  • 湘南鎌倉病院感染予防対策顧問
  • 富山市民病院感染予防対策顧問
  • 社会保険小倉記念病院感染予防対策顧問
  • JA日本文化厚生連感染予防対策顧問
  • 神奈川県厚生連伊勢原協同病院感染予防対策顧問
  • 茨城県厚生連取手協同病院感染予防対策顧問
  • アキレス株式会社建装事業部顧問
  • 健栄製薬株式会社学術顧問
  • 株式会社長谷川綿行学術開発顧問
  • 株式会社メディカル・マネジメント・サポート

顧問

  • 有限会社メディグリ-ン 代表取締役

ICHG研究会ポリシー
  1. 患者が感染から保護されていること
  2. 医療従事者が感染から保護されていること
  3. 経済性合理的な対策であること
  4. 環境に配慮した対策であること

志気を高め合う、ベンチャー精神の研究会

ICHG研究会は、290名の会員で構成されています。 会員は自ら感染の勉強をしたい人たちの自主的な集まりです。 職場で感染予防対策の職務中はどうしても孤独になりがちです。

そのため「正しい的確な情報」と「気楽に話せる自職場外の仲間」が必要です。 これ等を満たしてくれるのがICHG研究会で、 書籍の出版、感染予防対策関連用品の開発、講演会・研修会の実施など 感染予防対策を総合的に行っておられます。

世界中のマニュアルがぎっしりと詰まった書棚
波多江先生が手がけた書籍類
(一部)
「実践研修が大切」という波多江先生のオフィスには 装着・脱着研修用のグローブやマスク等があります。